日本航空株式会社が運営するWebマガジン OnTrip JAL
OnTrip JAL
2018.3.20 掲載して頂きました。
当窯以外にも、宮島口や宮島の隠れスポットが紹介されています。ぜひご覧下さい。
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現地ライターが選ぶおすすめスポット
【世界遺産・厳島神社だけじゃない。宮島の旬な地元スポットを知る】
■厳島神社の御砂を混ぜて焼く「お砂焼き」に込められた想い
山根対厳堂「ギャラリー耀」
宮島御砂焼という広島の工芸品をご存知でしょうか?
宮島にある厳島神社本殿下の砂を土に練り込み制作した陶器のことで、その素朴な風合いから日常使いの器や茶器が多くつくられています。
そんな御砂焼にアーティスティックな新風を吹き込んでいるのが、大正元年創業の山根対厳堂の三代目、山根興哉さんです。
「背景に人々の想いや歴史が感じられる作品をつくりたい」と試行錯誤を重ねた末、誕生した『消えずの火灰釉キャンドルホルダー』は、いまや広島県を代表する伝統工芸品の一つ。
宮島弥山山頂にある大聖院「不消霊火堂」で1,200年以上燃え続けている「消えずの火」と、それを守る大聖院座主の言葉にインスピレーションを得てつくったといいます。
「守り続ける人々のおかげで1,200年燃え続けている消えずの火のように、どんな人も誰かに見守られているのだということを伝えたかった」と話す興哉さん。
その優しく、穏やかな人柄がどの作品からも感じ取ることができます。
『消えずの火灰釉キャンドルホルダー』は2015年ひろしまグッドデザイン賞を受賞。
JR宮島口駅から徒歩3分ほどの場所にある「ギャラリー耀(よう)」で購入できます。