平和への願いを込めた 折り鶴ランプ ウクライナへ
多くのお問い合わせをいただいております「折り鶴ランプ 燈」につきまして。
3/23に松野官房長官の記者会見で発表されましたとおり、岸田首相がウクライナ訪問の際、宮島御砂焼 対厳堂の「折り鶴ランプ 燈」をゼレンスキー大統領へ贈呈されました。
今回のご贈答につきましては、私どもに事前に贈答先の情報はなく、報道機関からの問い合わせを受けてウクライナへの贈り物であったことを知りました。
平和を祈念して贈答されたとのこと、大変嬉しく思っております。
対厳堂は、広島の窯元として”ものづくり”の力で平和を願う取り組みも行っています。
この機会に折鶴ランプが生まれるまでのストーリを知っていただければ幸いです。
折鶴ランプが生まれるまで
世界中から届けられる”平和への思い”を釉薬に
広島平和記念公園へは、日本国内をはじめ世界各国から折鶴が捧げられており、その数は年間約一千万羽、10tにものぼります。
広島市は平和を願う思いのこもった折鶴を活用するため、絵ハガキや包装紙へ再生など様々な取り組みを行なっています。
その「折鶴の昇華」の取り組みの中、宮島最古の寺院「大聖院」では「折鶴のお焚き上げ」が行われています。
対厳堂 三代 興哉(こうさい)が、大聖院より譲り受けたお焚き上げ後の「灰」を、焼き物の釉薬として調合し、「折鶴灰釉(おりづるはいゆう)」を制作致しました。
折鶴香炉 祈り
「折鶴灰釉」を使った焼き物として最初に作ったのは、折鶴をモチーフにした「折鶴香炉 祈り」。(2017年 ひろしまグッドデザイン賞 受賞)
「折鶴香炉 祈り」は、昨年5月に岸田首相がバチカンを訪れた際にローマ教皇への贈答され、その様子は世界中へ報道されました。
世界中から届けられた平和への願いのこもった”折鶴”が、お焚き上げ後にその形を変えてローマ教皇の元へと羽ばたいたのです。
現在、「折鶴香炉 祈り」は受注生産のみとなっております。
ローマ教皇への贈答が報道され、多くの方に折鶴を活用した宮島御砂焼を知っていただくことができましたが、とても繊細なデザインでもあり、ご注文後お届けまでに大変長くの制作期間をいただいている状況です。
平和への思いが込められた「折鶴灰釉」の焼き物を、少しでも多くの方へお届けしたいとの思いから「折鶴ランプ 燈」を制作致しました。
折鶴が捧げられる「原爆の子の像」をモチーフしたフォルムのランプ。
ランプの台座の部分に「折鶴灰釉」を掛けて焼成しています。
台座に付属の「宮島蜜蝋キャンドル」を灯すと、白い肌に何羽もの折鶴が浮かび上がります。
*付属のキャンドルは、神の島 宮島の恵みで育まれたミツバチの巣箱から採れた100%天然のミツロウから作っています。
*平和の推進の為、本製品の売上の一部を広島市へ寄附しています。
ウクライナへ贈られた、折り鶴ランプ 燈 <AKARI>のニュースです
お焚き上げされた折鶴の灰。その灰は折鶴の最後の形だったのかもしれません。私たちはその”灰”をふたたび造形へと戻しました。
世界中から広島に届いた平和への願いは、香炉やランプに姿を変えて海を渡り、届けていただきたい場所へ届けていただきました。
贈られたのは、そこに込められた”平和を願う気持ち”だと思っています。
対厳堂は、今年で創業111年を迎えます。
江戸時代から続くお砂返しの縁起と、それを受け継ぐ宮島御砂焼の伝統を継承するとともに、広島・宮島の歴史を伝えるものづくりを精進してまいります。
令和5年3月
厳島神社御用窯 宮島御砂焼 対厳堂
折り鶴ランプは、対厳堂サロンの他、下記の店舗でもお買い求めいただけます
- 宮島弥山大本山 大聖院 寺務所
- 平和記念公園レストハウス
- 広島市現代美術館 ミュージアムショップ
- グランドプリンスホテル広島 SHOP
- そごう広島店 7F和食器売り場
- 人形の藤娘 宇品店
- おりづるタワー物産館 人と樹
お問い合わせは、対厳堂サロンまで
☎0829-56-0027
JR宮島口駅から徒歩3分 国道2号線沿い レンガの煙突が目印
🚗駐車場 2台あり