誕生の背景|RE:Oが生まれるまで
『RE:O』は、宮島御砂焼の制作過程で完成には至らなかった焼き物に、別のかたちで、もう一度暮らしの中の役割を与えるために生まれたプロジェクトです。
宮島御砂焼は、厳島神社で祈祷された御砂を用い、この地の風土と信仰、そして職人の手によって形づくられる広島の伝統的な焼き物です。しかしその工程では、ヒビや欠け、焼きムラなどにより、どうしても完成に至らない器が生まれます。長い年月をかけて土が粘土となり、手を加え、火をくぐった焼き物は、たとえ割れてしまっても、もう土には還りません。「自分の力不足で生まれたものを、ゴミとして終わらせてしまうことが、どうしても受け入れられなかった」──その想いが、RE:Oの原点です。
お届けできなかった焼き物は、砕かれ、磨かれ、新たな素材として再び手の中へ戻ってきます。それは単なるリサイクルではなく、欠片に次の物語を与え、文脈を変えながら未来へつなぐ営みです。御砂焼は土には還らない。だからこそ、暮らしの中に還す。御砂焼に宿る信仰、風土、手しごとの記憶を、終わらせるのではなく、静かに循環させていくために。
RE:Oは、壊れたものではなく、終わらないものとして。
欠片が新たな日常を綴り、文化が未来へ手渡されていくために、生まれました。
RE:O is a project dedicated to giving a new role in everyday life to Miyajima Osunayaki ceramics that could not be completed during the production process.
Pieces deemed undeliverable due to cracks or chips are crushed and polished, allowing them to be reborn as a new material.
Returning shards that cannot return to the earth, but to our lives—this is the heart of RE:O.
お砂の片鱗は、新たな日常を綴る。
お砂は巡る。 粘土と共に込められた想いが、 窯の中で焼かれ、形作る。 割れても、欠けても、終わらない。 土には還らない。 お砂を宿した欠片は、記憶を留め続ける。 ――輪粘転成。 粘土に還り、職人の手で練られ、 改めて形を成す。 そして、暮らしに還る。 あなたの日常に溶け込み、続いていく。 お砂の片鱗は、新たな日常を綴る。
素材について
粘土に練り込み、新たな器に成形する場合はパウダー状に。欠片として用いる場合は、5〜8mmの陶片に整えるなど、用途に応じて粒度を変えています。焼成の痕跡や釉薬の名残が、ひとつひとつ異なる表情を生み出します。RE:Oは、使い手によって完成していく素材です。どうぞ、ご自身の感性でお楽しみください。
RE:O is a material completed by you. May you find your own way to enjoy it through your unique sensibilities.
- RE:Oの砂利は面取りをしておりますが、角が残る場合があります。素手で強く握らず、必要に応じて手袋をご使用ください。
- 誤飲・ケガ防止のため、お子さま・ペットの手の届かない場所で保管してください。
- 水洗いされる場合は、細かな粒が排水に流れないよう、ざるをご使用いただくなどご注意ください。
- 砂利は観賞・園芸用途の素材です。食品に触れる用途には使用しないでください。
- 一点一点、風合いが異なります。再生され、再び器へと戻ったお砂焼きの個性をお楽しみください。